イケ戦🍀現パロ噺 *お試し作品*(同名チャット有)
第2章 遠距離の二人
――お昼休み――
ピポン
「...あ」
(政宗からだ)
「なになにぃ~?彼氏ィ?」
同じ職場で仲の良い多香子が、ラインの音に気付いて覗き込んでくる。
「ちょ、っと、多香子!」
「いいじゃ~ん、政宗さんでしょ?」
「..っ、そうだけど....」
政宗さん、カッコいいよねぇ。
一人でニマニマしながら、フォークをクルクルしてボロネーゼを頬張る。口の端に、ちょっとソースが付いちゃうのが多香子らしくて、思わずおかしくなった。
「で、返信は?した?」
「..まだ....」
「え、しなよぉ!私は気にしなくて良いからさ!」
「うん、ありがと」
多香子に何を奢ろうか考えながら、ラインの通知画面から会話に飛んだ。