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No one else【あんスタ】

第5章 晃牙君と同棲していたら


寒い冬の夜、晃牙の家まで2人で歩く中、晃牙はふと歩みを止める。

「……歩くの、早すぎたか?」

寒さのせいだろうか、顔を赤くしなから晃牙はすっとあんずに手を差し出した。

「ほら、早く帰ろうぜ……っ!?冷てぇなっ」

握った手の冷たさに驚いた晃牙は少しだけ考えるような仕草をした。
そして、あんずの手を引き寄せると上着のポケットに手を繋いだまま入れる。

「こうしたら、少しはマシだろ?」

そう小さく言った晃牙の顔は、耳まで真っ赤になっていた。 


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