第11章 【小話】ペットはよく見て選べ
私はこの日、依頼でバイトの代行をやってた。
バイト代行させるくらいならバイト辞めろ、と言うのが私の言い分だけどまぁ払うもの払ってくれるなら別に良い。
そんな私は俗に言う守銭奴という奴だと思う。
そんなことを自分に言い聞かせつつも朝6時から夕方6時までバイトの代行をやってていい加減イライラしてたところで依頼者がやって来てバイト代行終了。
長かった、もう2度とバイトの代行なんてやらないと誓いました……あれ作文?
はぁ…ホント3日ぶりに家に帰る気分だわ……
「銀〜神楽ちゃ〜ん…ただい「ワンッ!」…ま?」
えっ…「ワン」?
ウチ犬なんていなかったはずだけど……
「銀?何で犬の鳴き…………」
「おぅ、おけぇり」
「……なな…何その…犬らしき巨大生物……」
「定春ヨ!優香姉!ほら定春〜、挨拶するアル」
「ワンッ!!」
……だった12時間目を離しただけで、何でェェェェ?!銀は何故かボロボロだし!!
とりあえず驚きで声が出ない私は定春も含め全員床に座らせた。
「……取り敢えず一から十まで説明して」
「定春、店の階段の下で捨てられてたアル。放っておくの可哀想、だから連れてきたネ」
「……それで?」
「定春も家族ヨ!ねぇねぇ良いでしょ〜?」
えぇ……そう言われても……