第4章 【幕間】妹の扱いは難しい
「いや、ホント誰似なの?お前って」
「だからなんの話だよ天パ」
少なくとも俺は違う。銀さんはこんなに口悪くねーし、絶対ちげーし。
だいたいコイツ身体ほっそい割には胸でけえし色っぺえんだよなぁ…ビッチになりそうで怖えな、気をつけよう
「そうだ銀。パフェ食べに行くならお使い頼まれてよ」
「えー、めんどくせぇな」
「は?」
「何でもありません」
コイツ怖えんだよ、兄貴脅す妹ってどんな妹だよ。セールで血眼になるおばさまたちと同じくらい怖えよ。
昔はもうちっと大人しくて可愛げがあったのによぉ……あれ?デジャヴだな。
「んで、何買ってくりゃいいんだ?」
「挽き肉と玉ねぎとパン粉」
「ん?今日はハンバーグか」
「当たり、パフェ代お駄賃としてあげるから買ってきて」
なんやかんやでこの妹優しいんだよな、うん。俺幸せだわ、しかも料理上手だし。
俺は手渡しで3000円を受け取るとそそくさと家を出た。
よし、今日は奮発して豪華なパフェを食うか。
この時点で今までの話の流れを全く無視してパフェのことしか考えていない俺だった。