第14章 あなたと
「大丈夫か?」
「大丈夫、です…」
乱れた姿でぐったりするさえりを見ていると、光秀のモノは再びムクムクと元気になった。
光秀はため息をつく。
あまり無理はさせたくなかったが、今夜は俺が無理そうだ。鎮まる気がしない。
「そうだな、このまま月見をしよう」
「えっ、このまま?」
光秀はさえりを抱き上げ、庭に出た。
「月はさっき見たじゃないですか…」
恥ずかしくてさえりは光秀の胸に顔を埋める。夜風が直接的肌にあたり、よく濡れた秘部はヒンヤリとする。
庭の池には満月が浮かんでいる。
「そこに手をつけ」
言われたとおりにさえりは池のほとりにある大きな岩に手をついた。
光秀はさえりの肩から背中、お尻へと丁寧に口づけていく。時々強く吸いあげ痕をつける。
「はっ、あっ」
与えられる口づけにくすぐったさと少しの痛み、そして愛しさを感じてさえりは声を上げる。
「池には何が見える?」
光秀の言葉にさえりは池を見た。自分が映っているのが見えた。
「満月と鯉と、私の赤い顔が見えます」
「そうだな、いやらしい女の顔だ」
光秀はさえりのお尻を甘噛みした。
「あうっ」
庭とはいえ外で、裸で、光秀に翻弄される。先程あんなにイったのに、さえりの身体は光秀を求めていた。
愛液が太ももを伝う。
「ここからもいやらしい味がするぞ」
光秀がさえりの太ももを舐めあげた。
「はあっ、光秀様ぁ…」
さえりが切ない声で求める。
「おねだりの仕方は教えただろう」
さえりは手をついたまま、顔を光秀に向けた。
「光秀様が欲しいです」
「お願いします。入れて、下さい…光秀様…」
泣きそうな声でさえりが懇願する。
初めて触れた、あの日と重なる。けれど決定的に違うのは、さえり自ら本当に光秀を求めているという事だ。
「いいだろう。ご褒美だ」
光秀は後ろから一気に貫いた。
「ああっ、はあ、ああ!」
気持ちよすぎて、外なのに声が押さえられない。
光秀はさえりの乳房を揉みしだきながら、激しく腰を打ち付ける。
「あああーーっ!」
卑猥な声が庭にこだまする。
その日は一晩中、二人は愛し合った。