第7章 アナル
さえりは光秀に身体をまさぐられていた。
「あんっ、ふうっ……」
いつものように蜜壺から蜜が溢れ出す。光秀はさえりの蜜壺をかき回していた指を抜き、代わりに張形を入れる。
「ああっ」
さえりは更によがる。
その時、いつもとは違う場所に光秀の指が触れた。菊門、いわゆるアナルだ。
「やっ、そこは……」
さえりは身を捩る。
「ここは処女か?」
「誰にも触られたことありませんが……そこは嫌です」
さえりはハッキリと答えた。はずだった。
光秀の指が一本、菊門にゆっくり入ってくる。さえりの蜜を指に絡めているため、引っ掛かりは感じないが、今までにない感覚にゾワリとする。
「あっ、いや、いやぁ!」
「力を抜け」
光秀はさえりの手をとり握りしめた。さえりが握り返してくる。
「あーっ、あーっ」
さえりはなんとも言えない声を出す。その間に光秀の指は第二関節までさえりの菊門にゆっくりと入っていった。
初めてのようだから、今日の所はここまでかな……
そう思いながら、張形と一緒に菊門に入っている指を器用に出し入れする。今ある違和感は快感と共に感じれば、いずれ菊門だけでも感じられるようになるだろう。まだ、先の話だが。
「うーっ、あーっ、はあっ、ああ」
張形が一緒に動いている事もあり、さえりは徐々に声をあげていった。だが抵抗感は拭えないようだ。
「ああっ、嫌っ、光秀様っ、怖いっ、やだ、やだっ」
さえりは必死に抵抗しようとする。光秀は握りしめた手に更に力を込めた。
「大丈夫だ、俺がついている」
だがさえりの耳には届いていないようだった。しかし張形の動きに、否応なく快感はやってくる。
「ああーっ、いやあ、イくぅ、そんな、所で、やだぁぁ、あああーーっ!」
さえりの身体がビクビクと痙攣する。
張形と菊門で初めてさえりは果てたのだった。