第2章 浦島坂田船
二人が選んでくれた服のうちの一着を着ることになり
試着室に入る
体全体を見たのは初めてだ
...あ、早く着ないと...
ん?これは...ワンピースってこうやって着るんだよね?
カーディガンはそのまま着る...
タイツ?かなこれ
あんまりタイツは好きじゃないな...
パンプスって言うのかな?
入学式で一回履いたな
96猫「大丈夫~?」
秀華『はい
すいません終わりました』
だがワンピースなんて初めてなので
恥ずかしくて開けられない
...うぅ...えぃ!一時の恥だ!
シャッ
私はカーテンを開ける
96猫「?!おぉ~可愛ええな!」
センラ「べっぴんさんやね」
秀華『いえいえそんなもったいないお言葉!』
96猫「勿体なくなんかないよ?!
秀華ちゃん可愛いもん!!
つか何でフード被ってたの?!
こんなに可愛いのに勿体ないんやけど?!!!!!
マジくれ!尊い!尊いよ!』
ん?えぇ...
センラ「さ、帰ろか秀華ちゃん」
私はセンラさんに手を引かれる
96猫「無視かよ!って!またねー!」
こちらに手を振る96猫さんに私は頭を下げた
秀華『あの』
センラ「ん?ペース速かった?」
秀華『いえ。違うんです
あのこんな沢山の洋服を恵んで頂きありがとうございます』
センラ「別に良いですよ欲しいのがあったら
遠慮しないでええから
あと敬語はなしな!」
秀華『え?』
センラ「家族やからな!」ニコッ
あぁまた嬉しい言葉をくれる
秀華『うんありがとう』
いつかまた笑える日がくるのかな