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拾われました【歌い手】

第2章 浦島坂田船


うらたぬき「ところでお前その服装じゃ
暑いだろ。センラお前服買ってきてやれ」

センラ「分かりました」

志麻「何で俺じゃないん?!」

うらたぬき「色々と問題がありすぎる」

志麻「そんな!」

センラ「じゃ、行きましょか」

坂田「行ってらっしゃーい!」



秀華『...行ってきます』

行ってらっしゃいと言われたのはいつぶりだろ

久しぶりに鼓動が高ぶった

私はセンラさんに着いていく

センラさんは私の歩くペースに合わせてくれている

本当に優しいなここの方々は

そして街に着く

船はやはり大きかった

学校以上に大きくてびっくりした

んで、視線が凄いあっちと違って

軽蔑の視線ではないんだけど

人間だから珍しがられる

私は恥ずかしかったのでフードを被った

人狼、鬼、猫又

様々な者がいる

建物は人間界と似たような感じだった

レストラン、カラオケ店、服売り場

どれも私は入ることすら許されなかった

センラさんが止まる

センラ「ここや」

?「お?センラさん!
?誰ですかその子...志麻さんならやりおると思うけど
センラさんまで誘拐に...」

お店から猫耳の人が出てきた

センラ「違いますよ
この子これから浦島坂田船の家族やから」

家族...

?「へぇ~
君名前はなんて言うん?」

秀華『秀華です』

?「わしは96猫!猫又でこの店のオーナーなんや!
よろしくね!」

私は手を出されたので握る

96猫「うんうん!じゃあ服を買いに来たんだよね~!
気に入った服があったら買ってもらってね!」

センラ「ゆっくり決めて良いですよ」

秀華『どれも素敵すぎて...』

96猫「嬉しいこと言ってくれるやん!
もーこの子貰っていい?!」

センラ「駄目です」

96猫「ちぇ~」

私は黒のパーカーを取る

96猫「ん?それ今着てるのと似てるけどいいん?」

秀華「あ、服選んだことなくて...」

96猫「え」

センラ「...」



96猫「じゃ、じゃあわしとセンラさんで選んであげよーや!」

センラ「せやね」

秀華『すいません。よろしくお願いします』
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