第4章 After the Rain
…は?
うらたぬき「嘘だよな…?」
俺は自身の耳を疑った
うらたぬき「まふまふが秀華を刺した…?」
ガタッ
俺は余りのショックに膝が崩れ落ちる
ガチャッ
センラ「どうしたんですか?
!!!秀華!」
センラが入ってきて秀華の姿を見る
センラ「誰がやったんですか!!!」
センラが怒っているのが分かる
うらたぬき「…………だよ」
センラ「え?」
うらたぬき「…まふまふだよ」
センラ「え」
ガタッ
俺がセンラにそう伝えると
センラは俺のように膝から崩れ落ちた
坂田「ッ…」
坂田を見てみるともう体力の限界が近づいていた
俺は何も出来ない自分が悔しくて
唇を噛み締める
坂田「!!!うらさん!」
坂田が俺を呼ぶ
重い足取りで坂田の方へ
すると坂田は魔力を使っていないのに
秀華の傷がみるみる治っていく
志麻「どういう、ことや?」
うらたぬきside終了
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バサッ
秀華『…部屋…?』
私は体を起こす
…確か私刺されたよね…
傷がないって事は
多分また坂田さんが治してくれたのだろう
顔などを洗ったりしたらスマホを持ち
廊下へ出てリビングへ向かう
そういえば私どのくらい寝ていたんだろう
スマホで日にちを確認すると
刺された日の三日後だった
そしてリビングにつく
扉を開くためにドアノブを触る
ガタンッ
!
だが手を離してしまう
そらる「それは秀華に関係ないだろ!
考えれば分かるだろ!まふ!」
…
私は扉の横の壁に背中を預け話を聞く
まふまふ「だって!また皆を悲しませるぐらいなら
最初から排除した方が!」
そらる「まふまふ!」
まふまふ「!」
そらる「秀華はそんな事しない!
仲間だろ?!」
仲間…か
嬉しい言葉なのに
素直に喜べなかった
まふまふ「僕はそうは思いません」
ガチャッ
まふまふ「!」
まふまふさんは私に気づいたが
睨みをきかせて去って行ってしまった
ガチャッ
そらる「まふまふ!!!…秀華!!!」