第2章 誠凛高校バスケ部
まさか同じ高校、しかも同じクラスにテツヤがいるなんて。
自分の家に帰ってきた私は、お仏壇の前に座っている。
『ねぇ、お母さん、お父さん。私、どうしたらいいかな。』
私の親は、中学2年生の時交通事故にあって、死んでしまった。
詳しく言えば、私も事故にあった。
でも奇跡的に、私だけ助かったのだ。
そして、親戚に引き取られたけど、高校からは1人暮らしをしたいとお願いした。
反対もされたけど、月に一度顔を見せにいくという約束で納得してもらえた。
お金は、親が残してくれたのもあり十分充実している。
でもやっぱり、一人は寂しかった。
『はぁ~~。』
床にごろんと寝転ぶと、奥の部屋からバスケットボールが見えた。
『・・・バスケか。』