第3章 魔王信長の策略
何故こうなった??
なんか最近こんなことばかり言ってる気がする
今わたしがいるのは
安土城の武将たちが集まっている広間
好機な視線にさらされながら
ひきつりそうになる顔に
笑顔を貼り付け微笑んでいる
上座にはまだ現れてはいないが
この城の主である織田信長様が座る
チラリと横に座っている光秀さんを見ると
ニヤリと意味深に微笑まれ頬が引きつった
「葉月やっぱり俺のとこに来いよ」
「とても美しいですね家康様」
「黙れ三成」
「光秀!なぜここに連れてきた!!」
「それは信長様が来てからだ」
暫くして信長様が広間に入ってきたのか
ざわついていた広間には沈黙が降りる
「光秀
そやつがお前が言っていた者か?」
「はい。
この一月で姫としての教養を叩き込みました
飲み込みが早く元々の育ちも良いようで
身代わりには惜しい
と言うのが俺の本音です・・・・・」
わたしをおいて話はどんどん進んでいく
今なんか不穏な言葉が聞こえましたけど
気のせいじゃないよね?
それにしても今日までの一月は大変だった
光秀の話に秀吉が眉間に皺を寄せ怒ったり
呆れた様にため息を吐く家康
好奇心に満ちた目をする政宗
ニコニコと微笑む三成
多種多様な反応をしている
そんな中葉月は
光秀たちの話を上の空で聞きながら
物思いにふけっていた