Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第37章 その唇、食べちゃいたい。【萩原研二】
ところが出発してしばらく。車を運転する研二くんの様子がどうもおかしいことに気付く。
一人でブツブツ何か言ってるんだし、イライラしてるようにも見える……
「あの……研二くん、何か考え事……?」
「あー…まあ……あのさ、ちゃん……悪いんだけどやっぱ行き先変えていい?」
「……いいけど……どこ?」
「……二人だけになれるトコ……」
車は幹線道路から細い横道に入り……止まったのは、所謂ラブホテルの駐車場……なんで!?と言いかけたけど、研二くんの放つただならぬ雰囲気、どうにも切なそうな顔を見たら反論出来なかった。
こんなに日の高い内からこんな所に来たことは、今までない。
車から下りるなり彼に手を引かれ、部屋を選んでその部屋に入り。入るなり後ろから思いっ切り抱き締められた。
「もー…なんでこんなに可愛いのかな、俺のちゃんは…」
「ど、どうしたの研二くん……」
「どーしたもこーしたも……可愛すぎるちゃんを、誰にも見せたくねーだけ……」
「ぇ……わっ!」
後ろから抱っこされるみたいに身体が持ち上がり、一緒にベッドに乗り上げ、座らされる。
彼の腕は私の前に回されたまま、背中にはピタリと研二くんがくっついている。
ずり上がってしまったスカートの裾を引っ張って戻すけど、それでもやっぱり短い……
「こーんな短いスカート履いちゃってさ……誰に見せたいのか知らないけど…」
「あっ…ちょっと……そんなの…研二くんしかいないでしょ…」
研二くんが剥き出しの腿をツーっと撫でてくる…その手付きはかなりキワドイ。ついには内腿を撫で上げ、スカートの中にまで入ってきた。
「ホントに?……でもほら、ココも、すぐ触れちゃう…危ない危ない…」
「触れるのは研二くんだけじゃん…」
「でも絶対男は想像するぜー?ちゃんのスカートの中がどーなってんのか……」
「…そんなのヘンタイだけ」
「男はみーんなヘンタイなの。だから、もう俺の前以外では履かないで…」
「ぁ……う、ん……っ」
下着の上から研二くんの指が大事なトコロをなぞってくる。なんで昼間っからこんなことに…っては思ってたものの、熱い唇を耳に付けながら腰を押し付けられると……甘い空気に思考が飲み込まれていく……