第34章 蜜月旅行のその後は【赤井秀一】

終始非日常気分を味わえた南の島への旅は、本当にあっという間だった。

もちろん真っ青な海も楽しんだけど、半分近くをベッドの上で過ごしてたような気もする。

まさかあんなに何度も何度もするとは……

今日の昼ワシントンに帰ってきて、今はもう夜だけど、おかげでまだ腰に鈍い痛みが若干残ってる。


「そろそろ、子供が……欲しくないか？俺と、お前の」


なんて言われた時は嬉しいやらビックリやらで頭の中がフリーズするかと思ったけど……
その後したセックスもめちゃくちゃ気持ちよかったけど……

……にしてもだ、程度ってものがある。


ベッドで一人眠る秀一さんをジトっと睨み付ける。(時差ボケかな、彼はいつもより随分早く眠りについている)



それはさて置き、わたしは先程からスマホで“あること”について調べていた。


“妊娠の初期症状”
“妊婦が気を付けなければいけないこと”

それから

“妊娠中にセックスはしてもいいのか”


所謂“妊娠しやすい時期”であった旅行中、秀一さんは何度もわたしの中に欲を放った。
さあ作りましょう、で、すぐに妊娠、なんてことはきっと無いのだろうけど…あんなにしたのだ、可能性がないとも言えない。

来るときに備えて、勉強している訳だ。




妊娠0ヶ月という数え方は無いそうだ。もし出来ていたら、今が既に妊娠1ヶ月となるらしい……

最後に生理が来た日がスケジュール帳に書き込まれてるのを確認し……もしも次の生理が来なかった場合、検査するとしたら、ココ……と印を付け、更にネット記事を読み込んでいく。


そりゃそうだろうとは思ってたけど、妊娠中の激しいセックス(特に深い挿入)は推奨されてないみたいだ。

うーん……

出会ったばかりの頃の秀一さん(当初は昴さんだったけど)とは毎日のように身体を重ねていた。付き合いが長くなるにつれてその頻度はだんだんと低くはなってきたけれども……それでも今だって週に何度かはしてる。


わたし達のセックスっていえば……深い挿入は彼の体格的にも当然の事、多分避けられない。激しいのなんてしょっちゅう……

もし子供が出来たとして……あの秀一さんが何ヶ月も平気なのか、それも心配だ。


でも更に記事を読み込めば、挿入しなくても二人で楽しめる方法もあるとのことで……興味深い。