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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第3章 降谷さんの緊急事態【降谷零】


ベッドに寝転がったまま、布団を手繰り寄せて二人で包まる。


「零・・・?大丈夫・・・?」

「多分・・・。もう一回さんを抱けるかと言われれば、抱けるけどな」

「わたしはもういっぱいだよー・・・」


ようやく零の体調は落ち着いたようだ。
もう一回はさすがに勘弁して欲しかったのでちょうど良かったと言うか、助かったと言うべきか。


「急に連れ出してしちゃって本当にごめんな・・・今日は事務所の方だろ?大丈夫だったか・・・?」

「そうだよ事務所休んじゃった・・・どうせ仕事は無かっただろうけど」

「今からでも行くか?僕も出るつもりだし、送る」

「うーん・・・そうだよね・・・家にはまだ帰りにくいし」

「昴さん、今日も家にいるのか?」

「今日も、って何・・・たしかに今日はいると思うけど」

「全然大学に通ってらっしゃる気配が無いなと思ってね」

「今はネットがあるから毎日行かなくてもいいんだってー」

「ふーん・・・やっぱりどこか食事にでも出掛けようか」

「あ、それいい。お腹すいた!でもそんな時間あるなら零寝てなよ・・・」

「僕にとってはさんといることが最高の休息なんだって、前にも言わなかったか?」

「睡眠に勝るものはないと思うけど・・・」

「そうか?」



時刻はとっくに昼を過ぎていて。
時計を二度見してしまった。
まだお昼前だと思ってた。
どうりでお腹がすく訳だ。






END
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