第29章 寄せは俗手で【羽田秀吉】

「っ…！…ぁ、しゅう、きち…っぁ、ぁあ……」

「……ああ…っ…」


どんどん奥へと押し入ってくる熱に、何度も息が止まりそうになる…

それよりも…もしかして、秀吉のって…おおきい…？…こんないっぱいいっぱいになるのって……良くも悪くも久しぶりのこと過ぎて分からないけど……


「っあ、も…んんっ…ちょっと、くるし…」

「ごめん、あと、少し…っ…のナカ、狭くて……ああ…」

「も…むり…いっぱい……っあ…！ぁあああ！」


これ以上は無理だと思ってたのに、最後の一息か…一気に押し込まれて秀吉のが一番奥に力強く押し付けられた。

今度こそ息が止まるかと思った……


たしかに苦しくはあるんだけど…それとは全然違うあったかい感情で胸がいっぱいだ…知らないうちに溜まっていた涙が目尻から耳の方へ流れていった。


「えっ！！もしかして泣いてる！？痛かったとか！？」

「ち！違うよ…なんか、嬉しくて……ふふっ」


急にアタフタし出した秀吉を見れば、私よりよっぽど泣き出しそうな顔をしてて。可笑しくてつい笑ってしまった。


「なんだ、そっか…よかった……そう……それなら……遠慮はしないよ」

「しゅ、きち……っ」


喋ってる途中から秀吉はガラリと人が変わったみたいに声も顔付きも凛々しくなって…不意にザワザワと身体中の神経が騒いだ。


ナカに埋められたソレがゆっくりと引いていって、またゆっくりと奥まで入ってくる。ここまでめいいっぱい拡げられるのも、こんなに奥深くまで入り込まれるのにも…正直な所身体がついていかなくてちょっとまだ変な感じ…

恥ずかしい音を立てながら、緩い抽挿が続く。しばらくは、その異物感に圧倒されてたのだけれど……

秀吉が時折すっごく気持ち良さそうに息を吐くのを見てたら、無性にドキドキしてきて…いつの間にか自分のお腹の奥が熱くて、疼いて、堪らなくなってきた……


「あぁ…っ、な、んか…すご、い……ああぁっ…しゅう、きち…っ」

「っん…？ど、した…？…」

「んぁ…っ…きもちい、ぃ……ぁああ…」

「うん…僕もだ……っ、熱くて、トロトロで…っ、狭くて……」

「っあぁ…あ、ああぁ…んっ…」