Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第29章 寄せは俗手で【羽田秀吉】
「どっちがいい…?」
「っふぁ…あ、あぁ…あっ…ん……」
「コッチ…?…いや、コッチ?」
両方の乳房を掴まれ、片方は指先で、もう片方には唇で、すっかり膨れた先っぽに刺激を与えられる。甘く痺れるような感覚が全身に広がっていって…どっちがいいかなんて、考えられない…
「ぁ、あっ……わ、かんない…どっちも…っあぁ、きもち…いの……」
「…そっか。じゃあ、コレは…?」
「あっ!…しゅ、きち……っあ、あぁ……っあ!」
指でキュッと摘まれたと思ったら反対は舌で転がされる。もう堪らなくなってきて、秀吉の後ろ頭と首元を抱き締める。
「あぁ…っ、あ、あぁ……あ、ぁ…」
「ほーんと、分かりやすくて最高に可愛いよ、僕の奥さん…」
ああもう…!今そんなこと言われたら、ますます胸の奥が熱くなってくる。
いつも秀吉にはそんなこと言われたことなかったのに……ここまで変わるもの……!?
目を伏せながら乳房に口元を埋めている彼は、可愛くも見える…けど…チラリとこっちを向いた時の目付きは酷く妖しくて挑発的で…ダメだ…おかしくなりそう。
お腹の奥が変に疼いた。
「ぅあぁ……あっ、ぁ、ぁ……」
「…もう寒くないんじゃない?すっごい熱いけど…のカラダ…」
「あ…ま、って…!」
もちろん寒くなんてない……布団を秀吉が一気に押し退けたせいで肌が露出して、冷えた空気が火照った肌に触れる。
布団を取り戻そうと伸ばした手はやんわり払い除けられてしまった。
部屋は明るくはないとは言え、全部見えてしまってるだろう。
「あんまり…見ないでよ……」
「こんなに綺麗なのに?…恥ずかしがる必要はひとつもないよね」
「…秀、吉……っ」
胸元に沢山キスを落とされ、再び乳房の先が口に含まれた。肌の上を秀吉の手が流れるように滑っていく。脇腹から腿へ、お尻の辺りもサワサワと撫でられて。
ただ、肝心な場所には触れてくれる気配すらないのがもどかしい……もう、お腹の奥が熱くて……勝手に身体が捩れてしまう。