Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第27章 一家勢揃!秘境の温泉宿【赤井秀一】
【おまけのページ】
露天風呂での赤井家兄弟(妹)三人のやり取りです。
が出ていった後の岩風呂には、兄の秀一と弟である秀吉の二人が並んで浸かっていた。
兄弟ではあるものの、傍から見た彼らの印象は実に対象的。
何やら楽しそうに喋り続ける弟に、口数の少ない無愛想な兄。
秀吉「兄さんって相変わらずいい身体してるよなー…いや、血は繋がってるんだから僕も鍛えたらこうなれるのか……?あっ、でもさ、ちゃんってお肌すっごく綺麗なんだね。すっごいモチモチしてそうだった」
秀一「煩い……俺ももう出る」
秀吉「えー!待ってよ、今真純も来る筈だから」
秀一「…放っておけ」
かなり不機嫌そうな顔の秀一が湯の中で立ち上がった瞬間、女湯への通路へ繋がる扉が勢い良く開く音がした。
扉から出てきたのは先程のが身に着けていたのと同じような湯浴み着を着た真純。彼らの妹だ。
真純「秀兄ー!吉兄ー!」
秀吉「真純ー!早くしないと兄さん出てっちゃうよー!」
真純「そんなぁ!待ってくれよ!」
秀一「全く……仕方のない奴らだな……」
秀一は岩風呂の縁に腰を下ろし、やれやれ、と空を仰いだ。空には無数の星と、月。
岩風呂に駆け寄り意気揚々と温泉に飛び込んだ真純は、何やら興奮気味な様子でジェスチャーを交えながら話し出す。
真純「なあ知ってるか!さっきそこでさんに会ったんだけどな!さんってすっごくスタイルいいんだぞ!細っこいのに胸がこんなでさー!昔の母さんくらいはあるな!」
秀吉「へー……そうなの?兄さん」
ニヤつく秀吉、更に眉間のシワを深める秀一。
秀一「お前らはどいつもこいつも……」
真純「あれ?ボクなんかおかしい事言ったか?秀兄怒ってる?」
秀一「もう勝手にしろ……」
弟妹の方を見もせず、秀一は露天風呂を後にしたのだった。
おしまい!
最後までまでお付き合い頂き、ありがとうございました!