• テキストサイズ

Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第22章 It's SHOW TIME!【快斗/真田共通ルート】


「なあ!も見てけよー!」

「快斗……?あ!もしかして新作ッ!?」


ホームルームが終わった直後の、放課後の教室。さて帰ろうかって時にクラスメイトの黒羽快斗に呼び止められた。声の方に視線を向ければ、教壇の上に立つ彼が両手を広げて指先を器用に動かしている。

おそらく、新しい手品のネタを見せてくれるのだ。そりゃあ見ていかねば。(私はマジック大好き)


教卓の向こうに立つ快斗、その前に群がる数人の中に私も混ざった。


「よし!じゃー……誰かスマホ貸してくれ!」


友人男子の種も仕掛けもないらしいスマホを手に、快斗は何やら検索を始めた……


「そーだな……何にすっかなー……」


しばらくしてその画面に表示されたのは、チョコレート菓子の画像。ブラッ○サンダーだ。割と好きなお菓子なだけに、お腹が若干疼いて唾液が口に溜まり出す。


「コレを画面から取り出せたらスゲーと思わねーか?」

「えー!すごい!」「マジで!」

「いくぞー?」


皆にジッと見つめられながら、快斗が片手をスマホにかざして唸り出す。

数秒後……パッと開かれた快斗の手にはそのチョコレートのパッケージが、そしてスマホ画面は真っ白になっていた。


「おー!!!」「すげーな!」「えー!!!」

「だろー?」


次々に歓声を上げる私達に囲まれ、したり顔の快斗。
スマホを返された男子はスマホを確認してるけど、何もおかしい所は見当たらないよう。

いやでも本当に快斗ってマジックの才能あると思う。


「ほら、、やるよ。好きだろ?」

「えっ!あり、がと……うん、これ好き……」


突然快斗にチョコを渡され、マジマジとその袋を見つめる……今すぐにでも食べたいけど……これって……実物なのか?


「これ、食べても大丈夫なの?」

「おー、食ってみろよ」


おそるおそる袋を開け、中身を見て、匂いを嗅ぐ……何も変な所は無さそう。ほんのちょっとカジッてみれば……いつものブラッ○サンダーだ。


「おいしい……」

「おー……」「マジかよ……」「じゃあさ!じゃあさ!俺アレが食いてえ!」「わたしアレー!」

「おいおいそんなに沢山は出せねぇって。また今度な!」


手をヒラヒラと降って、彼は皆に惜しまれながら教室を出ていった。

最近快斗は、放課後にマジックの特訓へ行ってるそう。
/ 632ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp