第2章 お巡りさんの恋愛事情【松田陣平】

寝室に向かいながら上着を脱がされ、ベッドにゆっくり身体を倒される。

キスしたまま、身体をさわさわと撫でられて。

一枚ずつ、服を脱がされていく。

起こっていることの全てが信じられなくて、ずっと頭は混乱していたけど･･･

なんで松田と･･･と思う反面、この男にめちゃくちゃにされたい欲がどんどん頭の中を支配していく。


お互い下着だけになり、至る所にキスを繰り返される内に･･･強ばって固まっていた全身から力が抜けていく。


脇腹の辺りに吸い付こうとしていた彼の首元に指を絡めた。

顔を上げて、彼はこちらを見上げてくる。
今にも噛み付いてきそうな顔で。
ゾクっと背筋を何かが駆け抜けた。

暫し、目が合う。

「ん？」と、こちらの顔の高さまで戻ってきた松田の頭を更に引き寄せて、自分から唇を合わせた。

彼の上唇を挟んで軽く吸うと、伸びてきた舌先が唇の合わさった所をゆっくりと這う。

ほんの少し唇を開けば、徐々にソレが侵入してくる。
迎え入れて、舌同士が絡まって、優しく吸われて。

悔しくなるくらい、彼のキスは心地が良い･･･
気持ち良くて頭がフワフワしてくる。

キスの合間に漏れる声が甘く変わり、息も上がってきた。


「エロい顔･･･処女のクセに」

「だから違うってば･･･」

「まー後々確かめれば分かることだわな」


カラダを撫で回していた手が胸にかかる。
形を確かめるように、下着の上からそっと揉んでくる。


でも松田の言ってることと、やってることが、違いすぎる気がする。

優しく触れてくるのが焦れったいというか･･･
もっと荒々しくされるもんだと思ってた。

こう大事そうに扱われると、もどかしいし･･･胸が締め付けられる。


「ココ、硬いの分かるか？」

「うん･･･あ･･･っ」


乳首の先端を指先が撫でてくる。
布越しの僅かな刺激でもピクリと反応してしまう。


「感度は良さそうだな」


引っ掻くように弾かれると、もう堪らなくなってくる。


「あ･･･あぁ･･･」


身体を捩らせて、腕を松田の背中に回して、うっとりと彼を見上げる。

熱っぽい瞳が真っ直ぐにコチラを見ていて･･･クラクラしてくる･･･


乳首をきゅうっと摘まれると、カラダが大きく反る。

自分の脚を、松田の脚に擦り寄せて、更なる愛撫を強請る。