• テキストサイズ

Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第1章 月夜に現れた紳士は【キッド/快斗】


行為後しばらくして、快斗くんがベッドから出ていくと、尋ねられる。


「なー、電気付けるよ?」

「うん」


彼は部屋の照明を付けて、ベッドに戻ってくる。

今更明るいところで裸をさらすことになり、思わず布団で身体を隠す。

それはすぐに捲られてしまうんだけど。


「・・・やっぱ綺麗。ちゃんのカラダ、めちゃくちゃいい」


乳房を触りながら身体を寄せてきた。


「明日、休みだろ?」

「そうだよ」

「泊まってってもいい?」

「いいけど?」

「じゃー、もう1回・・・」

「そ、れは・・・ちょっと・・・休みたいかも」

「えーっ?・・・いいけど、このままなー」


ギュッと身体を抱き締められて、おでこやまぶたにキスをされる。
なにも意識してない今こうされると、くすぐったい。


「もーちゃんは・・・俺のもんだからな。まっちゃんになんか絶対渡さねー」

「そうそれ!なんで先生のこと知ってたの」

「俺怪盗だから・・・狙った獲物の下調べは入念に・・・」


彼に私は何か良からぬことをされたのか。
盗聴?跡をつけたとか?


「ちゃん顔こえーよ・・・かわいー顔に戻って?な?頼む!」


快斗くんが上目遣いで甘えてくる。

ああ私、彼のこと好きなのかもしれない、と思う。

全て許してしまいそうになる。


でもこのまま、快斗くんと一緒にいてもいいものか。
キッドだし。おまけにまだ高校生だし。

いろんな迷いが交差しては消えていくけど・・・

考えたところで行き着く答えは決まっていたりする。

初めて会ったあの夜から、この彼に心は奪われてしまっているのだ。







END
/ 632ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp