Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第14章 一日頑張った貴女へ。【安室透】
「あっあ、あぁ……あ、ぁ……ああ、ぁ……」
「……ん、もう……イきそう?」
答えるよりも先に身体が震え出す。手脚が強ばって、指の先まで張り詰めて……でもなんとか彼の背中にしがみつく。
「あ、あっ!あぁ、あっ……んぁ、いきそ……あ、あ……い、くっ……!」
「……っ、く、ぁ……ああ……っ」
ビクビク腰が跳ねて、安室さんのを勝手に強く締め付ける……その彼のも大きさが一際増して、ナカで欲を吐き出して……
真っ白になった意識の中を、ふわふわと漂う。
触れるだけのキスを交わして……髪を撫でられるのが心地良くて……
近いような遠いような所から安室さんの声が聞こえる。
「……?ベッド行こうか」
「ぅー……っ」
……まだ動きたくない。このままソファで寝たら身体が痛くなるのも分かってるけど。
もうちょっとだけ……ってモタモタしてたら身体が宙に持ち上がった。どうやら抱っこされたみたい……
少し歩いて、そっと背中からベッドに降ろされて、彼の身体は離れていく。
無性に寂しくて安室さんの背中を目で追うと……彼はグラスに注いだお水をゴクゴク飲んでいて。
ジーッとその様子を見つめていたら、目が合った。何かに気付いたような顔をした安室さんが再びこちらに戻ってくる。
ベッドの端で彼はまた水を口に含み、私に唇を合わせてきた。今から何をされるのかは分かってる。ごく薄く口を開けば、冷たい液体が口内に流れ込んでくる。
コクリ、とそれを飲み干した。でもそんな量じゃまだ渇きは満たされない。
「……もっと、ほしい……」
「ん……っ」
もう一度口移しで水が入ってくる。余裕なのか欲が出たのか、先程よりも大きく口を開いたら、一気に大量の水が流れ込んできて結局全ては飲み込めず、むせてしまう。
「コホッ、ケホッ……」
「もう……」
「ごめ、ん……」
口の端から溢れた水が、枕まで濡らしてしまったかもしれない。