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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第11章 助けて!お巡りさん!【松田陣平】


散々を抱き、力尽き・・・翌朝のことだ。

ベッドで目が覚めて数秒後、昨日の夜の事が一気に思い出され。パッと横を見たが一夜を共にした女の姿はない。

・・・まさか夢だったのか?とも考えたがそんな筈はない。少しずつ冷静になってくる頭で部屋の中を見渡す。

ん?なんだか俺の部屋の物が少し動かされている気がする。というか、片付いている。


「あっ!起きました?・・・おはようございます」


がリビングの方からひょこっと現れた。


「・・・そうか。よかった・・・」

「・・・何がですか?」

「別に・・・何でもねーよ・・・それより部屋片付けてくれたのか」

「はい!勝手にしちゃってすみません・・・」

「いや、いい。助かる」


起き上がりタバコに火を点ける。ゆっくり吸い込み、長く息を吐き・・・妙に心地よい身体のダルさを感じる。

コイツとは・・・一晩限りの関係・・・という事になるのか。なんか・・・胸が押し潰されるように、鈍く痛む。

こういう時いつもなら、後腐れなく女と別れる為のセリフが容易く口をついて出てくるのに、今日は何故かそうはいかず。

あまり感じた事の無いこのモヤモヤした感情は、どうすればいい。


「なあ、お前東京はよく来んのか?」

「よく、っていうか・・・私、」











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