Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第9章 助けて!お巡りさん!(降谷・松田・諸伏共通ルート)
「ん・・・美味しーい!」
諸伏「へー。俺も食べたい」
は出汁巻き玉子をひとくち頬張り、幸せそうな笑顔を浮かべる。そこに諸伏が身を軽く乗り出し、口を開いて「俺も」と強請った。
彼女は出汁巻きの乗った皿を差し出す。
「・・・どうぞ?」
諸伏「違う。あーんして」
「!?・・・じゃあ・・・はい・・・熱いですよ?」
分厚い玉子を半分に箸で割り、諸伏の口の前に差し出す。それを彼はパクリと丸飲みにした。
の頬がほんのり赤いように見えるは酒のせいか彼のせいか・・・
続いて彼女はフライドポテトにケチャップを付けて食べ出した。パクパクと数本食べ進めるうちに、唇の端にケチャップがちょっぴり付いている。は気付いていないんだろうが、なんとも可愛らしいその姿に男達は心をくすぐられる。
松田「、ついてるぞ」
「えっ、あっ・・・ありがとうございます・・・」
松田はの唇を親指の腹で拭うと、自らの口にその指を含み、ペロリと舐めた。
それを見たの頬は、更に紅潮していく。
降谷は呆れた顔で頬杖をつきながらそれを眺めていた。
松田「、お前どんな男が好みだ?」
「好み・・・好きになった人がタイプって感じですかね」
松田「俺はどうだ?」
「松田さんは・・・カッコイイですよね。でも諸伏さんも降谷さんもまた違ってカッコイイし・・・東京のお巡りさんってみんなイケメンで私ビックリしちゃいました!」
松田「・・・今の所優劣無しって感じだな」
諸伏「だな」
降谷「そういう問題じゃないだろ、あまりさんをいじめるな」
「あっタイプとは違うかもしれないけど、私いじめられる方が好きですよー!SかMかって言われたら絶対M」
松田・諸伏「おおっ!」
降谷「なんだよもう・・・さん、コイツらの言う事なんてまともに聞かなくていいからな」
「そうですか・・・?」
降谷「僕はコイツらとは違ってさんを傷付けるようなことは絶対にしない。明日あなたが帰るまでしっかり守ると約束する」
にアタック(?)を続ける諸伏・松田に対し、降谷は一貫して真面目を貫く。
果たして彼女は誰を選ぶのか。