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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第9章 助けて!お巡りさん!(降谷・松田・諸伏共通ルート)


どうしよう。の人生始まって以来の大ピンチだ。

東京に一人で遊びに来たはいいものの、ふとした隙にカバンを盗まれてしまったのだ。

財布も、スマホも、帰りのチケットも・・・何もかも無くなってしまった。

家まではとてもじゃないけど歩いて帰れる距離ではない。


「今夜の東京は雪がチラつくかもしれない」と朝の天気予報では言われていた。
今の時刻は夕方。たしかに外は冷たいビル風がビュウビュウ吹いててかなり寒い・・・

頼れる知り合いもいないし・・・

こういう時って、まずはカードとか、スマホとか、失くした連絡をしないといけないんだよな。

でも、そもそも電話がない。

・・・交番?

でも交番ってどこにあるの!!





とりあえず歩けばどこかにあるだろう、と大通りをキョロキョロしながら一人歩く。

と、そこに自転車に乗ったお巡りさんが通りかかる。なんてラッキー!


「すっ!すみませーん!」

諸伏「・・・はい!どうかされましたか」


キキっと自転車が止まり、そのお巡りさんがこちらへ振り返る。

・・・うわ、ちょっとカッコイイかも。

って、見蕩れている場合ではない。


「あ、あの・・・カバンを盗まれてしまって・・・財布もスマホもなくて・・・どうしたらいいか・・・」

諸伏「それは大変だ、すぐそこに交番があります。そちらで詳しく聞かせてください。一緒に来て」

「はい!」



しばらく歩き、連れてこられた交番の中は暖かくて・・・なんかもうそれだけで助かったような気分になる。



松田「どうしたんだ?その子」

諸伏「窃盗に遭ったそうだ。カバン一式、財布もスマホもないみたいだから電話貸してやってもいいよな」

降谷「勿論。携帯会社はどこですか?財布にはカードも入れてました?・・・利用停止の連絡先調べますね」

「すみません・・・お願いします」


電話が置いてある机の前に、椅子を出されて座らされた。

交番の中を見渡してみる。

通りで会ってここに連れてきてくれた人もだけど・・・東京のお巡りさんってみんなイケメンなのか。

キリッとした目元の、誠実そうな人に、
ふわっとした頭の、ちょっと気だるそうな感じの人、
金髪の色黒だけど、キビキビしてて真面目そうな人。

・・・東京のお巡りさんって金髪もいるんだな。
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