Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第7章 ホームズと、ワトソン?【工藤新一】
先輩の腰はようやく止まった、のか。そのまま彼は大きく息を吐きながら身体をこちらへ倒してくる。
ぎゅうっと抱き締められ、耳元で吐息混じりに名前を呼ばれて、身体が小さく震える。
「・・・痛くねぇか?」
「・・・だいじょぶ、です」
「ホントか?・・・大事にしてやりてぇのに・・・気持ち良すぎてこのままじゃメチャクチャにしちまうかもしれねぇ・・・」
「っ、いいです、よ?先輩・・・の、したいようにして、」
「お前はまたイチイチかわいーことを・・・っ」
「っぁ、えっ・・・あ・・・」
お腹の中がググッと膨れた気がして・・・奥の方を熱い塊に抉られる。
「後で後悔しても・・・知らねーからな・・・」
「あっ・・・せ、んぱ・・・」
一度引き抜かれそうになったソレが、また奥まで一気に入ってきて。大きく動き出す。
後悔なんてしないと思う。先輩となら。
彼の背中にしがみついて、力いっぱい抱き締めた。
その後はもうよく分からないまま。
名前を切なそうに呼ばれる度に胸は痛い程締め付けられて。
触れている所も、繋がっている所も、熱くて溶けてしまいそうで。
ひたすら腰を打ち付けてくる先輩を必死で受け止めた。
「っ・・・、もう・・・出るっ」
「うん、っぁ・・・、んっ・・・」
首を縦に振って更にギュッと先輩の背中を抱き締めると、強引に唇を重ねられて、身体の奥の奥へと熱いものが押し付けられる。
今、ひとつになっているんだとありありと感じて・・・幸せって言うんだろうか、濁流のように込み上げてくる想いが大きすぎてどこへ逃がせばいいのか分からない。
「っ・・・ハァ・・・ッ」
「せんぱ、い・・・だいすき、です・・・」
「・・・俺も、すげー好きだ・・・今までより、ずっと好きだ・・・」
「うれし・・・っ、あ、あの・・・お誕生日、おめでとうございます」
「ああ、最高の誕生日だな・・・っ」
しばらく身体を重ねたまま、動けずに抱きしめ合って何度もキスをして。
自然と涙が零れて、それを優しく拭われて。
初めての先輩との夜は更けていく。
END