第2章 入学式ってダルいなぁ……
駅と学校は案外近いらしい
お!見えた見えた。これからここで新しい生活が………!!
藍「おーい、那茅!」
『何だよ~、今新しい生活について浸ってたんだぞー!』
藍「なにそれ?……って、そうじゃなくてあそこ!」
と、藍が指を差した。
『あっ!クラス一覧表だ………クラスのことすっかり忘れてた』汗
藍「一緒のクラスがいいんだけどね…」不安だなぁ…
私と藍はクラス一覧表を見に行った。
『えーっと、うーん…どこだ?わからねぇ』
藍の方を見ると、とっても嬉しそうな顔で私を見返してきた。
『な…なに』
藍「喜んで!那茅!」
『わぁぁぁ~!!何だよ!』驚
藍が私の肩をつかみ、ゆさゆさと揺らしてくる。ヤメロー!と言いながら藍が指差している方に目をやると…《1年B組》とかかれている下に、私たちの名前が並んでいた。
『わ!わかった、あたしも嬉しい!嬉しいから止めてくないかーー!』
藍「ハ!つい、」ごめん汗
『ふーぅ、ちょっと疲れた…』いいよ…笑
私たちは、他愛もない話をしながら自分たちのクラスへ足を運んでいた。
ここの制服は可愛いだとか、部活は何処にはいるかなど。
そんな話をしていたら、横から茶色がかった天然パーマの可愛い男子が顔を出した。
?「あのー!」
『ん?』
?「僕、高梨奏人!君何組?何組!?」ソワソワ…
『あたしたちは、1年B組!天城那茅!よろしく!んでこっちは同じクラスの吉岡藍!』
藍「よっよろしく…!」
『ごめんな、この子昔っからひと人見知りで…笑』
奏「きにしないで!でも残念、同じクラスになりたかったなーぁ」涙
『高梨くんは何組なんだ?』
奏「僕はC組!よろしくね!」
『なんだ!隣同士じゃん!!仲良くしよーな!』じゃーなー!
奏「うん!僕のことは奏人ってよんでー!藍さんもー!」
私たちは後ろから手を振ってくる奏人に“了解!”と手を振り返した。
藍は、急に名前で呼ばれたことに驚いていた 笑