第3章 窮屈な場所
ガチャッ
………
《ワン!!》
『サークラーぁ!』抱
私の部屋には飼い犬のサクラ(ドーベルマン)がいる。私にとっての癒しであり、家族のような存在だ。
『いい子にしてたかー?』なでなで
サクラは私が床に座ると、膝の上に甘えて来る可愛い奴だ。ついでに誰でもってわけではない。この家の中では私と鉄平だけだ。
鉄「お食事の用意が整いましたら、お呼び致します。では」
ガチャッ
………
沈黙が流れる……………。
『サクラ、ちゃんとお昼ご飯はもらったか?』
《ワン!》
私が問いかけるとサクラは言葉が分かってるかのように返事をしてくれる。凛々しい顔した、可愛い私の相棒だ!
『さーて、着替えるとするか……』おいしょっと
そして私は家着に着替える。と言っても淡いピンク色の膝下まであるワンピースだったりする。私らしくない服装だ。
『まだまだ時間あるなー、サクラぁ……』
《クーン、》スリスリ
『ははっ、くすぐってーよ』笑
………『よし、素振りしよーっと!』
私は部屋の隅に置いてある竹刀をを手に取り、部屋の真ん中で素振りを続けた。