第2章 入学式ってダルいなぁ……
鉄「お帰りなさいませ、那茅様。」
『おう、ただいま!ずっと待ってたのか?』
鉄「はい。家では…」
『わかってる!言葉使いだろ!』ニッ
鉄「変わりませんね…あなたは」
そう。私のこのボーイッシュな性格は身内では鉄平しか知らない。だって、私はお嬢様だから…もちろん、普通の家庭に憧れたこともある。でもこれは変えられない事実だからと、言い聞かせてきた。
よし!
ガチャッ
『ただいま戻りました。』
この時鉄平は、私の後ろについていてくれる。
母「あら、早かったのね!」
『はい、今日は入学式だけでしたので』
母「夕食の用意までにはしばらくかかるようだけど…」
『大丈夫ですよ、それまで部屋でくつろいでるつもりでいますので。』フフフッ
母「それもそうね!ゆっくりしてなさい。」
鉄「では那茅様、お荷物をお持ちしましょう」
『えぇ、ありがとう』
私の部屋は3階のちょうど階段を上ったすぐ近くにある。