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Eve innocence 【D.gray-man】

第2章 始まりの場所




その2日後

俺は毎日真夜中になるとイブの牢屋に消毒やご飯を持って行っていた。


イブはまだ牢から出ていなかった。
何故なら、あれから身体が動きにくくなっていて。
呼吸も乱れ熱が出ていたから。


そして、今日の昼に団長のある話を聞いてしまった。

「イブが牢屋に入って身体が動かんらしい。あれは熱も出てるしもうお荷物だ。そろそろ次の土地に移動する時期だし。ここの土地に捨てていこう。」


【え!?イブを捨てるだって?!冗談じゃないぞ?イブはお前達のせいで身体が弱ってしまったんだ!!そんなことさせない!俺が元気にさせないと!イブは!イブは!俺の……⠀】


その夜赤腕はイブの牢屋に来て鍵を勝手に持ち出して
牢屋に侵入していた。
(ガチャ。キィーーーー。)


「おい!!イブ。イブ!起きろ!」

するとイブが少し目を開けて赤腕を見て少し笑っていた。

「赤腕。来てくれたの?勝手に入ったら赤腕が危ないよ。」


「人の心配何かしなくていいんだよ!今日はお前に伝えたい事があって来たんだ。聞いてくれるか?」

「うん……な…に?」

(スッ、ギュッ。)
身体がきつい中、体を起こして聞いてくれようとするイブを
赤腕は抱きしめた。

「お、おれさ……サーカス頑張ってさ、1人前になったらお前と2人でこんな監獄みたいな場所出ていこうぜ!それで2人でサーカスして幸せに暮らすんだ!お前にこんなにあわせなくて済むし。それに…………」


「???それに…?」

赤腕は体を離してイブをしっかり見つめて言った。

「俺は…お前が好きだ!愛とかよく分からないけどでも、いつも心配だし、傍にいたいと思うから。この気持ちは好きだと言うことだと思うから、だから!ちゃんと生きて俺の傍にいてくれ!!」


その言葉を聞いてイブはまた頬に涙をつたわせていた。
その後ゆっくり赤腕の頬に手を添えて……


「赤腕。私も貴方の事好きよ……。私も貴方と一緒にサーカスしたいなぁ……」


その言葉に赤腕は優しくイブに口付けた……。
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