第52章 ☆卒・業・歌・唱《賢吾寄りEND》
卒業が間近に迫ってきた
ラビットハッチにいたのは賢吾との2人だけだった
『みんな卒業式の準備に行っちゃったね…』
賢吾「」
『ん?』
賢吾「プロムと踊る相手は決まったか?」
『あ…まだ…』
賢吾「じゃあ…俺にもまだチャンスはあるんだな」
『え…?』
賢吾「。俺とプロムで踊ってくれないか?」
『え…っ!?』
賢吾「お前が他の奴と踊るのは見たくない。俺じゃダメか…?」
『私…賢吾くんのこと…誘おうとしてた…私で…いいの…?』
賢吾「でいいんじゃない。がいいんだ」
『うんっ…!』
こうしては賢吾とプロムに出ることが決まった
―――卒業式―――
卒業式も無事に終わり、残りはプロムのみになった
賢吾は黒いタキシードを着て、会場で待っていた
『賢吾…くん…?』
賢吾「」
いつもと違う見た目に緊張してしまう
『何か…別人みたいだね…』
賢吾「こそ…」
ユウキ「!!」
『みんな…!!』
ユウキは弦太郎とペア、流星は友子とペアで参加していた
ダンスが始まり、みんなが踊り始める
『卒業しちゃうんだね…』
賢吾「そうだな…」
『美羽先輩たちもこんな気持ちだったんだね…寂しいな…』
賢吾「寂しくはないだろ?俺たちの絆は…繋がったままだ」
『うん…』
曲は最後になった
伝統の音楽「咲いて」が流れる
賢吾「」
『ん…?』
賢吾「お前が好きだ」
『え…?』
賢吾「初めて会った時から…お前が好きだった。だけど…なかなか気持ちを伝えられなかった」
『賢吾くん…』
賢吾「だから…お前とプロムに出られて嬉しいよ」
『私…賢吾くんはユウキと踊るんだって思ってた…。だから…私の気持ちは隠したままにしようって思ってた…』
賢吾「気持ち…?」
『私も賢吾くんが好き』
賢吾「…!」
『私も…賢吾くんとプロムに出たかったの』
賢吾「…」
賢吾はの腕を引き寄せ、唇を重ねた
『賢吾くん…//!?』
賢吾「みんな踊りに夢中で見てない」
『見てたらどうするの…!?』
賢吾「どうもしないさ。見せつけるだけだ」
『~っ//』