第2章 独占欲。
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「若利と賢二郎はもう寝てるのか」
はは、と獅音くんが笑う。
確かに、寝るの早い。
じゃー電気消すぞー、と声が聞こえて
部屋が暗くなる。
お酒が入ったからか、覚くんが暖かいからか
ポカポカする。いつも以上に眠い。
「ねえゆあちゃん、起きてる?」
「…んー、眠いけど」
「ダメダメ!ダメだよ寝ちゃ〜
ちょっとだけ起きてよーよ!
修学旅行みたいにはしゃごう!」
思わず可愛くて、彼に乗せられる。
ひそひそ、女の子みたいに話をする。
そろそろ皆の寝息が聞こえてきた。
「———ねえ、ゆあちゃん」
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