第13章 ご報告。
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案の定、何人もの同じ制服とすれ違う。
その度に下を向いてしまう。
「…まお、手繋ぐのやだ?」
「っあ、嫌じゃないの、ただ、その」
「大丈夫、俺は気にしないし、まおも
気にならなくなる。心配すんな!」
大好きなキラキラした笑顔が眩しい。
彼の前では難しく考えるだけ無駄な様だ。
「よっしゃー!買った!スーパーハード!」
「そしたら朝練前に髪やらなきゃね」
「そーだな!行くぞ!」
そういえば、髪下ろしてる光太郎を
バレー部以外知っているのだろうか?
もしかして、この視線て。
『ねえ、アレ森岡先輩と…誰?』
『なんかバレー部の木兎さんに似てるけど…』
『あんな人学校にいた?』
成る程。
確かに光太郎だって分かんないかもしれない。
オールバックがトレードマークなところもある。
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