第12章 甘やかさないで。
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お互いに達して、抱き合って。
「幸せ過ぎて死にそう」
「…え゛!?」
「あ」
心で思っていた事が思わず声に漏れていた。
とんでもない声を出した彼の顔は
声に合ってなんとも言えない顔をしていた。
「俺も幸せだけど、死なねーし。
むしろこれからもっと幸せになるし、お前と」
本当に目の前にいる彼は
国語の小テストでピーピー言っていた人なのでしょうか。
「…光太郎、今日、私に告白してくれてありがとう」
「実はさ、もっと早く言いたかったんだけど
大会もあったしバタついたから」
「……私も同じこと考えたよ」
それを聞いた彼は満面の笑み。
明日からはまた普通の部活に戻る。
春高バレーに向けてのメニューにはなると思うけど…
まずは、彼らのために何か出来ればいいな。
そう思いながら、一先ず今日は目を閉じる事にした。
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