第2章 恋というもの。
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知れば知るほどドキドキした。
見れば見る程、この気持ちに嘘はつけなかった。
ふと、外を見たらどこかのクラスが体育をやっていた。
サッカーだ。
よく見ると、そこには木兎くん。
ボールを打つ時みたいに、ヘイヘイ言ってる。
スポーツできる人って、基本的に何でも
出来るんだなーって見てたら
木兎くんと目が合った、気がした。
ふと、手を振ってみた。
にっこり笑って大きく腕を振ってくれた。
たまたまかもしれない。
違う人に振ったのかもしれない。
心臓の鼓動がうるさい。
窓際の席で良かった。
そんな事を思いながら国語の授業を
ラジオを聴くように流す。
「まお、ちゃんってさ。
木兎の事どう思ってんの?」
「………突然どうしたの」
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