第12章 キツネアザミと矛盾の芽
何かの違和感に気付いたように言い放った純粋リアちゃんはというと、俺と再び目を合わせるなりボッ、と頬を更に赤く染める。
「どうしたどうした、なんでまたそっぽ向くんだよ」
『ゃ、なんか……うぅ〜???♡』
途端に我慢していたのが生えてきたのだろう、耳と尻尾がぽん、と出てきては可愛らしく揺れてらっしゃる。
耳伏せてんな、何をそんなに恥ずかしがっているのやら。
「リアちゃん」
『ひゃ、……あ、はい♡』
「俺にしか抱かれてないのは、もうしばらくそうだったんじゃないか?」
俺がシークレットサービスになってからの何ヶ月間かはそうだっただろう……と、思うのだが。
あのクソ野郎にいいようにさせた記憶も無いし、クソ餓鬼共に攫われてからというもののかなり護衛は強化してあったし。
『り、りあそういうのは……あっ、まってなんでそんな近いの中也さん』
「いや、妙に恥ずかしがってんなと思って」
『だってすきなひとにだけえっちなことしてもらうのはじめてなんだもん』
簡単に暴露してくれてしまったので撫でくりまわしてやった。
なんだそれ可愛いなおい。
『??♡な、なんで軽蔑してな……撫ですぎ、中也さん、撫ですぎ』
「あんまり可愛いからつい」
『そ、そう?可愛いんだそれ、もうちょっと嫌がられるかと思っ……だからなんでそんな撫でるの』
「リアちゃんはちょ〜っっっと俺のこと舐めすぎてるからなあ???嫌がるわけがないんだから」
軽めのキスを何度か落としてから、今度こそ下着を外す。
それを取り払う前に照明を暗くすると、こちらを向いて抱き寄せられるので、されるがままにチュ、チュ、と短いキスを繰り返した。
デレるの早ぇよ、俺のこと好きすぎんだろおまえ。
知ってたけど。
初期の頃を思えばとんだ成長だ、まさか下着姿を見られるだけで恥ずかしがってくれるようになるだなんて。
『ち、中也さんだけだもん』
「相変わらず他の奴らにはそこんとこ何とも思わねぇの?」
『だって他の人興味無いしリア……』
「それはそれで危なっかしいような気がするがな」
『なんで?中也さんが着いててくれるのに』
おまえの肩の荷が少しでも降りたのなら、俺に意味はあったのだろう。
そういうこと言ってくるだろ、おまえばっかり俺を好きになってると思うなよこのやろう。
『……あの、重い』
「我慢して抱かれてろ」