第4章 体育祭
「え…っと…部屋戻るね。」
私は作り笑いをして春樹にそう言った。すると…。
「!…」
肩を掴まれ、すぐに背後が壁に変わった。
「アイツとどういう関係?」
「え……た、ただのクラスメイトだよ…?」
正直、怖かった。逃げられないこの状況で、春樹に何をされるかわからないという恐怖心。
「は、春樹…?」
「俺は…お前のことが…」
「春樹〜?アンタいつまで外に……あら…!」
春樹が何かを言おうとした時、玄関のドアが開き、春樹のお母さんが顔を出した。
「っ…!///////」
春樹の顔が真っ赤になった。
「あらあら!ゴメンなさい私ったら!失礼しましたぁ〜。」
玄関のドアが閉まった。
「っはぁ〜。」
春樹は私の肩に頭を乗せた。
「…?」
「……あんま仲良くすんなよ、アイツと。」
「なんで?」
「…なんか…やだ。」
「やだ…って……でも…これから先も関わらないといけない人だから。」(麻里のためにも!)
「無理。」
「いや…でも」
「俺がいんのに、なんでほかの男のこと見てんの?」
「!…」
期待を…してしまうんだ……。
もしかしたら、嫉妬してくれてるのかな…とか…。
そんなわけないのに…。