第8章 いつもの通りに
「さ、佐藤んちの母さん、ホントに美人だな…//////」
「そ、そうかな…?そんなことないんだけど…//////」
「…」(なんかすごい初々しいな…。)
春樹はスマホをいじっており、誰かと連絡を取っていた。
「にしても麻里の部屋初めてきた。」
「うん…!ごめんね?あんまり面白いものとかおいてなくて…。」
「ううん、綺麗で凄い良い部屋じゃん!」
「あ、ありがとう…!」
麻里は微笑んだ。薄い黄色と白で統一された部屋はとても可愛らしかった。
「じゃあ勉強しよっか。」
「…はーい…。」
「…やりたくねぇ…。」
「…」
春樹はスマホを置き、バッグから教科書を広げた。でもきっと勉強はしない。
「失礼しますね~!」
麻里のお母さんがおぼんにお菓子とジュースを乗せて持ってきてくれた。
「あ、ありがとうございます…!」
「いいえ~!麻里ちゃん、ここに置いておくからね。じゃ、ごゆっくり~!」
部屋を出ていったお母さん。
「はい。」
お菓子とジュースを真ん中に置き、それぞれ勉強を始めた。
「…春樹、ここどうやって解くの?」
「あ?んーと…この式に当てはめて…。」
「さ、佐藤…ここ…教えてくれない……?/////」
「う、うん…!//////」