第47章 嘘つきな秘密 〔明石国行/R18〕
「雅はん、水、飲みますか?」
明石はふと気付いたように審神者に問い、彼女はそういえばと頷く。
「飲みます」
「ちょっと待ってぇな」
明石はむくりと起き全裸のまま立ち上がったので、審神者からは細身でよく引き締まった背中から腰にかけてが見えて慌てて目を背けた。
そのまま明石は浴室へ行ってタオルを腰に巻いて戻ってくると、冷蔵庫から水を取り出し自分が口にした。
そしてそのまま審神者の許へ戻ってくると、もう一度水を口にし、審神者の後頭部を押さえこんだ途端、唇伝いに水を流し込んだ。
「…待っ…あ…か…」
ごくりと喉に水を流し込まれ、軽くむせた審神者は、驚いて明石に言う。
「口移しなんて聞いてない…」
「それが出来るのも自分らしかいないからですわ」
明石はにぃと笑って、審神者もしかたないな、といったように肩をすくめた。
「少し寝ましょうか…」
時計を見て審神者は言うが、すぐ状況が変わった。
「ん…なんか…からだが…あれ…?」
急激にほてったようにからだが熱くなり息も荒くなった審神者は、自身のからだの急激な変化に戸惑っており、明石はその様子を見ていて「本当にすぐに効くんですなぁ」と審神者の変化を理解しているように頷いていた。