第8章 コーティング用のチョコを湯煎して溶かします
ずりゅ、と引かれる。
「あ……」
ぶにゅ、と押される。
「ん゛〜〜…」
はぁはぁ、きもちい。感じちゃう。秋也くんの汗ばんだ手が胸にぴっとりまとわりついて、全然離れない。私の上に覆いかぶさる秋也くんの圧。彼も感じているのか、ハアハアという熱い吐息が耳に降ってくる。
私は以前TVで見た、南米だかどこだかの、数mはある蛇のことを思い出した。
そう、大きな大きな蛇が私の全身に絡みついて、這い回っているような、そんな感じ。
「っはぁ…ゆっくり、してるの、どうですか」
「いいよお…すごい…はぁん。一生、してぇ…って思っちゃう」
「はは、一生ですか」
秋也くんは嬉しそうに笑った。うつぶせ寝の私からは彼の顔は見えない、今どんな顔をしてるのかな。
「いいですよ…オレを、一生使ってくれて」