第1章 君がくれたもの
大「…お仕事、ですか?」
葉月「あ」
櫻「大野さん。まだいたのね」
大「ご苦労様ですね?ご精が出ますね?」
葉月「…ふふっ」
櫻「…あなた、何キャラですか?時間大丈夫?これから出るの?」
大「うん。マツジュンと一緒に」
櫻「そっか。頑張って、ドラマ班!」
葉月「あ、そっか。大野くん、ドラマ…」
大「ええ、ええ。大野くん、たいそう大変みたいですね?」
櫻「だから!あんたダレなのっ?(笑)」
葉月「あはははっ」
なんか、こういうとこで会うのって、ちょっとくすぐったい感じ。前と同じなのに、何かが違う、みたいな。
うん。
違うよね、やっぱり。一瞬で何かそう思った。目と目が合った、その瞬間に。
ああ、俺たち、両想いになったんだなって。
なんか、すごいそういうの感じて。葉月の目がね、オイラを見る、その目が、ものすごい優しくなって。ホント一瞬だったんだけど。翔くんも気付かないくらい。
でも
あ、このコ、俺に夢中なんだって。思って。うん。俺も夢中なんですけどね?うん。なんか…テンション上がっちゃったのかな?照れ隠しってんじゃないけど、なんか。フツーにできなかったね。ま、顔には出さなかったけど。
松「おまたせ~。じゃ、行きますか!」
大「おう!行こうっ!!」
松「お。ヤル気だねぇ~。どしたの、リーダー」
大「え?」
松「ガッツポーズとか。珍しく」
大「…」
動きには出ちゃってたか(笑)。
大「…いや、ホラ。…翔くんも!頑張ってるからサ?俺もちゃんと、仕事しねえとな、って」
松「そうだよ~?相葉さんも打ち合わせ行ったみたいだし…。ドラマ班、我々も出動しますか!」
大「おうっ!」