第3章 1-5
1年生のはじめの授業なんて有って無いようなもの
そんな時間はすぐに過ぎる
クラスメイトを観察してみると中々面白い
そんな中でも面白いのがみのりちゃんと内田くん
を取り巻くその他の人達
2人を見ては
「美男美女」
「あんな青春送りたい」
「うらやましい」
2人を見てそこまで思える取り巻きが面白い
その感情を半分でも理解できたらどんなに良いのか
放課後にもなるとみのりちゃんのお陰で
いろんな人と友達になれた
人気者の友達も良いものだな
「栞~、今日は一緒に帰ろ!」
「内田くんは良いの?」
「えっ!光!?」
そう驚いた彼女は
私の腕を引き耳元でしゃべり始めた
「光のことは後で教えるから!今日は2人で!」
そう言われたならば仕方ない
裕にも連絡を入れておこう
『今日は友達と帰る』
『わかった!俺は今日から部活だから気をつけてね』
よし
みのりちゃんは中々本題に入らない
そんなに言いづらい事なのか…
なら本人が言い始めるまで待とう
「栞、この小説知ってる?」
「どの小説?」
私はだいたいの小説は読んでいるし
読んでいなくても題名や粗筋くらいなら分かる
「この〔明るい月で君を待つ〕って言う小説!」
「…へえ、この小説のどこが好き?」
「えー、うーん…
やっぱり、少しファンタジーでつかず離れずの関係が良いって言うか…」
「そっか。」
「じゃあ、私今日はこっちの路線に用があるから」
「わかった。栞ばいばい」
みのりちゃんと駅で別れる
今日は大切な用…では無いけれど
朝連絡が入ってしまったからには行かなければいけない
幼なじみの裕や親にだけ言ってある秘密を私は持っている
大した秘密ではないけれど
私の中では大きな秘密
私の、