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The one that got away.

第2章 来訪者





「凛ちゃん変わったね。…何だか知らない人みたいだった」

「知らねえやつじゃないだろ?」

「うっ、そうだけど…」


ピーターと凛が作戦の詳細を述べた後、解散となった。それぞれが帰るべく家路につき緑谷と轟は緑谷の運転してきた車に乗っていた


「…凛ちゃん、付き合ってるのかな?」


"相棒"と彼は言っていたが、それは仕事仲間としてなのか、パートナーとしてなのかは分からない


「さあな。」

「さあって…。轟君は気にならないの?」

「……確かに気にはなる。けど、何処で何しようが本人たちの自由だろ」


"俺たちはもう大人なんだ"と轟は言った。 





「…大人、かぁ。」


轟を送り届けた後、緑谷は考えていた。

凛が雄英から姿を消してから6年の月日が流れた。当たり前だが緑谷達は成長しプロヒーローとなり日々精神している。そして、それは凛も同じだ。

彼女は中退したが、どんな経緯があってかは知らないが今は海外でヒーローをしている。

成長した彼女はとても綺麗になっていた。元々整った顔はしていたが更に磨きがかかり…何より、纏う雰囲気が変わった


(かっちゃんは、どう思ったのかな…)


幼馴染みである爆豪のことを考えた。

緑谷と爆豪が幼馴染みということは世間でも知られているが、実はもう一人いる

それが、瞬木凛だ。

A組の皆は百も承知のことだが、爆豪と凛も中々擦れた関係である。まあ、周りから見れば互いが互いに思いすぎていただけなのだが……。


「はぁぁぁ。……憂鬱だな」


これからあのメンバーで大きな案件に取り組むとなると、心が重くなった

何も起きませんように…。そう思いながら緑谷は帰るべく夜の道路を急いだ


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