第11章 第11話
潤「翔くんどうしたの?こんな時間に…」
急いでロックを解除して翔くんを中に通したけど、翔くんはうつむいたままだった
…何かあったのか?
とりあえず玄関で立ち尽くすのも何なので、部屋に通してソファーに座らせコーヒーでも用意しようとした時
翔「潤くん…」
潤「え?」
翔「今までごめんね…潤くん…」
突然翔くんが謝罪してきた
潤「翔くん…」
翔「俺…甘えてた…一般人の俺が憧れのトップモデル潤くんに会えただけでも幸運な事なのに…ずっと側に居たいだなんて…図々しいにも程があるよね」
潤「そんな事…」
翔「ごめん…潤くんはモデルじゃなくてアイドルだったね。早く気付かないといけなかったんだ…潤くんは俺の憧れの人じゃないって…」
そして翔くんは…
翔「俺…帰るよ」
潤「翔くん…」
翔「今まで夢を見させてくれてありがとう…潤くん…」
そう言って顔を上げた翔くんの顔はどこか寂しげではあったけど、何か吹っ切れたようなようだった
潤「…うん…」
俺の方こそ…ありがとう翔くん…