第7章 第7話
和「…心配?向こうに居る『翔ちゃん』の事…」
潤「当たり前だろ。今頃『翔くん』はどれだけ不安に思ってるか…それを考えると…」
和「確かに…でも翔ちゃんの事もちゃんと見てあげてね」
潤「…え?」
翔くんを見る…?
潤「ニノ…それって…」
和「それより、翔ちゃん遅くない?」
潤「…そういえば…」
確かトイレって近くにあったよな…
気になった俺達は、近くにあったトイレに行ってみた
和「…あれ…翔ちゃん?」
トイレに近付くと、何故か翔くんはトイレの前で佇んでいた
潤「翔くん、どうしたの?そこで何を…」
翔くんに声を掛けるとトイレの中から
「えっ!さ、櫻井さん!?」
男の驚いた声が聞こえ、俺の事に反応した翔くんがこちらに振り向いた
その顔は…
潤「えっ」
涙が溢れていた
潤「し、翔くん!」
そしてそのまま俺達に背を向けて走り去っていった…