第6章 第6話
翔「俺…向こうの世界で初めて『潤くん』を見た時、凄い衝撃的だった…こんな格好良い人が居るんだって…所謂一目惚れだよ…でも、男の俺が好きだなんて言っても迷惑だから、ファッションデザイナーになって少しでも近くにいれたらな…って思ったんだ…」
和「それで翔ちゃんはこっちの世界に居たいって…」
翔「だって、一般人の俺がどうやったって『潤くん』の側になんて居れないから…でも、ここならずっと側に居れる…だから…」
俺がそう言うとニノくんは
和「それなら大丈夫だよ」
翔「…え?」
大丈夫…って…何が?
和「『翔ちゃん』の事だから、向こうで『潤くん』に会ってるハズだよ」
翔「…そんな事…解らないじゃないか…」
和「ううん、大丈夫。きっと向こうで『翔ちゃん』見知らぬ世界で不安になって『潤くん』の事探してると思うから。だから帰ったら会いに行ったら良いよ」
そんな事…簡単に言うけど…
一般人の俺が会いに行って、簡単に会ってくれる訳ないじゃないか…
その時俺はそう思っていた…けど、まさかニノくんが言ってた事が現実になるなんて、この時の俺は思いもしていなかった…