第6章 第6話
和「でもね、そんな『翔ちゃん』でも料理は出来ないし掃除は苦手、絵なんて描かせたら何描いてるのかさっぱり解らないし、とんでもない不器用なんだ」
…俺も不器用だけど…聞く限り俺より上手だな…
翔「やっぱり…俺に似てる?」
和「そうだね…顔と声がそっくりなのは当たり前だけど、特に頑張り過ぎて無理をするのは一緒だよ」
うっ…それって遠回りに釘刺してる…
翔「…俺じゃあ役不足かな…」
和「役不足?」
翔「だって…俺には皆をまとめる事なんてどう足掻いたって無理だし…表面だけ『櫻井翔』になったってその内ボロが出て…」
和「何で『翔ちゃん』になろうとするの?」
翔「えっ?」
な…何でって…
和「あのね、確かに『翔ちゃん』と翔ちゃんは入れ替わってるけど、翔ちゃんは『嵐の櫻井翔』じゃないんだよ?だから翔ちゃんは無理に『翔ちゃん』になろうとしなくて良いんだよ…って、あーーーっ!ややこしい!」
翔「ニノくん…」