第4章 第4話
…あっ…そうだ…
俺は楽屋に置いていた鞄からキーケースを取りだし、そこに着いていたストラップを一つ外した
潤「翔くん、これ」
翔「え?」
潤「これあげるから持ってて」
翔「えっ!?」
えっ?そ、そんなに驚く事?
翔「ほ、本当にもらって良いの!?」
潤「いや…良いんだけど…そんなに驚く程高価な物じゃないよ?ただの水晶だから…」
翔「ううん!どんな宝石よりも嬉しい!」
…あっ…そっか…翔くんは向こうの世界の『俺』が憧れなんだっけ…
潤「…水晶ってね、癒しの効果があるんだって。だからこれを持って、落ち着かせると良いよ。気休め程度にはなると思うから」
翔「…うん…ありがとう潤くん…俺頑張るから…」
そう言って何故か翔くんは涙を流してる様だった…
そこまで喜んでくれるのは嬉しいんだけど…
何だろう…あの翔くんの過剰な反応は…