第14章 第14話
翔に会いたい…
その想いを心に俺は必死にリハビリをし、半年後には今までと変わらずに歩けるようになっていた
その足で、仕事の合間に時間を見つけては翔を探したが手がかりも全くなく、翔に会えないまま間もなく1年が過ぎようとしていた
…でも、これで確信した…
『翔』が帰れなかったら、恐らく俺の所に戻ってくるハズ…
けど、何もないということは…
…って…2人が元に戻ってるって事が解っても、見つけきれなきゃ意味ないよな…
潤「はあー…翔…お前何処にいるんだよ…」
今日も長時間探し歩き、疲れ果てた俺は沿道の柵に手を置き、対向の歩道を何気なく見ていた
すると…
潤「…え…?」
大型モニターに写し出された俺を、じっと見ている人物に目がいった
まさか…あれは…
俺は急ぎ横断歩道を渡りその人物に駆け寄った
間違いない…!やっと…!
そして後ろから近付き抱き締めた
「えっ!な、何!?」
潤「…やっと…見つけた…」
「…え…?」
俺が声を掛けると、今まで暴れていたけどぴたりと動きを止め、ゆっくり振り返ってきた
「…潤…くん…」
潤「会いたかった…翔…」
やっと会えた…会いたかった君に…