第2章 運命の歯車 《信長様編》
今までの経緯を話し終わると、
すると秀吉が
『そうだなぁ、、、。
信長様の宿敵である謙信だが、お前の命を救ったのも謙信となれば立場から考えて、心情複雑だろう。
だが、今、お前は信長様との縁談の場にいる事を忘れるな。』
そう言う秀吉を信長が片手を上げ、手で制した。
『茉莉花。
貴様は、謙信に心奪われたのか❓』
『その様なことはございません。
確かに、とても良くしてくださいました。
この2年ほどは屋敷よりも、春日山城に住まうことの方が多かったのも事実でございます。』
『ほう。
春日山城にな。
何故滞在していた❓』
『はい。
初めは、剣術の稽古をつけていただく為、お世話になったのですが、乗馬、茶道に華道、戦術など様々な事を教えていただいたのでございます。
ただ、どう言うわけか、城内でも、城下でも謙信様は私をお側に置き、常に気にかけていてくださいました。
本当に、いつも心に留めていただいておりました。
おそらく、私が慣れない土地ゆえご心配していただいたのかと思います。
ですが、私のお家は、織田傘下の武家信長様の仇となる上杉謙信に心を許すなどないと思っておりました。
ですが、、、、、、、、』
と、言い淀むと
信長は、