第1章 私のこころの行方
すると、紫乃は真面目な顔になって、
『謙信様は、とても辛いご経験をされております。
ですが、茉莉花様が春日山城においでになられてからの謙信様は変わられました。
そんな謙信様を拝見していると、私共も幸せな気持ちになるのでございます。』
『辛い思いですか、、、。』
『ええ、、、。
私の口からは申し上げられませんが茉莉花様が来てくださってからは、春日山城内は、とても賑やかで華々しくなったのでございます。
出来れば、茉莉花様がこのまま春日山城にいてくださって、謙信様のご正室となっていただきたいと、城に勤めているものは皆、思っております。』
『ええ❓
そんな、、、
謙信様は、私のことは、弟子の一人としてお考えですよ。
でも、、、弟子になるには、まだまだだな‼️
と、言われてしまうでしょうね。』
『ふふふっ。
まぁまぁ、茉莉花様がそんなにお強くならなくても謙信様が、いらっしゃいます。
ご安心して下さい。』